ARRC合同テストでK-max Racing 始動

2017FIMアジアロードレース選手権(ARRC)スーパースポーツ600クラスに参戦を開始するK-max Racing Teamが、3月15・16日にARRC主催の合同テストに参加、本格始動した。

K-max Racingは、チーム代表兼監督の芳賀健輔と、ライダー芳賀紀行の兄弟によるチームである。マシンはYAMAHA YZF-R6(ダンロップタイヤ使用)を使用し、ゼッケン・ナンバーは、これまで芳賀紀行が長年使ってきた「41」を使用する。

ARRCはアジア5ヵ国を転戦し、全6イベント12戦で争われるシリーズで、4月最初の週末に開幕し、12月に最終戦を迎えることとなる。その開幕の半月前となる315日・16日の2日間、このシリーズ開幕の舞台であるマレーシアにあるジョホール・サーキット( 全長3.86km/コーナー数12)で合同テストが行なわれた。

世界選手権43勝を誇り、このアジアロード選手権シリーズへの参戦も今年で3年目を迎える芳賀紀行だが、今回の参戦は久しぶりのヤマハ、そして本人にとっては初のYZF-R6ということもあり、走行セッションはマシンの特性を探るところからスタート した。また、今回発足したチームもここから始動ということで、チーム内も含め、すべてが探りながらのテストとなった。

各走行セッションでは、頻繁にピットイン&アウトを繰り返し、じっくりとマシンのセッティングに注力した。マシンは大きなトラブルもなく無事に走行を終了。チームはこの結果を持ち帰り、開幕に向けた準備を進める。K-max Racing Teamデビュー戦となる開幕戦は、このジョホール・サーキットで331日~42日に開催となる。

 

 

芳賀紀行 | ライダー
「すべてがブランニューということもあって、前半の走行セッションではいろいろな確認とポジション合わせなどを進め、後半のセッションでセッティングを進めました。マシンの特徴はつかめましたし、最初にしてはなかなか良かったのではないか と思います。レースウィークにどこまで詰められるかというところだと思いますが、気心の知れている人たちとのチームで雰囲気もいいので開幕戦でいい結果が残せるように頑張ります」

芳賀健輔 | チーム代表兼監督
「初めてのマシンということもあり、各走行セッションでライダーに合わせていく作業を進めました。いろんなメーカーのマシンに乗ってきただけあって、紀行の瞬時に判断しセットを進めていく能力はすごいなと感心しました。まだまだ課題は多い ですが、レースに向けて変えるべきポイントは改善してレースウィークに臨みたいと思います」